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流通加工のメリット
- 物流
製品の多様化や顧客の要望への対応のため、最終工程にあたる加工を生産工場から流通センターや物流センターにアウトソースされることがあります。流通加工と呼ばれるものです。今回はこの流通加工についてそのメリットなどをご紹介します。
流通加工とは
流通加工とは、顧客の要望等にあわせてユーザーの利便性や商品の価値向上のため、流通過程で行う加工作業のことを指します。工場での大量生産の後、物流センターや流通センターに製品を納め、ここで最終工程となる流通加工を行う流れが多くなっています。
業種によって行う加工は様々です。例えばアパレルであれば、値札付け、ラベル貼り、ハンガーがけなど、電子機器であれば組立てやオプションの取り付け、同梱物のセット組みなどがあります。
流通加工のメリット
それでは流通加工には生産者にどのようなメリットがあるのでしょうか。いくつか挙げてみます。
●最終工程の加工を遅らせ、不確実性へのリスクを軽減
流通加工を行うことで、製品の仕様に関わる加工のタイミングをギリギリまで遅らせることができます。
例えば、ある製品にオプション品AまたはBをつける完成パターンがあった場合、生産工場でAの完成品を100台、Bの完成品を100台生産するのではなく、オプションをつける前の製品を200台生産し、最終需要にあわせて物流センターでAまたはBのオプション品をつけることが流通加工です。こうすることにより需要の変化への対応が可能になり、不確実性へのリスクが軽減されます。
●最終販売の場所近くに在庫し、納期短縮、物流費軽減
流通加工を物流センターで行う場合、最終的に売れる(納品をする)場所の近くで流通加工を行うことで、納期のリードタイムを短縮することができ、物流費の削減にもつながります。
●流通加工のアウトソースによるコア業務への集中
流通加工はルーチーンの手作業が多く、人手や作業スペースがかかります。この作業を物流センターへアウトソースすることにより、コア業務への集中や作業スペースの削減につながります。
返品対応の流通加工
流通加工は出荷の工程のみならず、返品の工程として物流センターにアウトソースされることもあります。
返品された商品の検品、仕分け、再商品化、代替品発送といった作業を物流センターで行うことにより、迅速な発送が可能になります。またこれもコア業務への集中につながるアウトソースです。
JBLの流通加工サービスにおきましても、電子部品の組み立てを中心に様々な流通加工を行っております。返品センターとしての対応も可能です。お気軽にお問い合わせください。