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物流豆知識:輸送モードの選択

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輸送モードの選択

前回のブログ「輸送モードの種類と特徴」に続きまして、今回は「輸送モードの選択」について取り上げます。最適な輸送モードを選択するにあたってのポイントなどをまとめました。

輸送モード選択のポイント

輸送モードを選択する際のポイントをいくつか挙げてみます。

1. コスト
運賃:各輸送モードの運賃を比較検討
追加費用:保険料、税金、通関費用などの追加費用を確認

2. 時間
配送スピード: 緊急性のある貨物には航空輸送、コスト重視の場合は海上輸送など
リードタイム: 積み替えや通関等の滞留時間も含めた配送にかかる総時間を確認

3. 製品の特性と荷扱いの特殊性
重量・体積: 大きくて重いものは陸上輸送・海上輸送が向いている場合が多い
温度管理: 食品や医薬品などは温度管理ができる輸送を確認

4. 距離
短距離: 陸上輸送(トラックなど)が適している
長距離: 海上輸送や航空輸送を検討

5. 信頼性
遅延のリスク: 天候や交通渋滞による影響を考慮
過去の実績: どのモードが最も信頼性が高いか

6. 規制と法令
輸送制限: 危険品等に該当しないか、輸出の場合は輸出に関する法令を要確認

輸送リードタイムとコストの関係

上記に挙げたポイントを押さえつつ、選択するうえでは優先順位がリードタイムなのかコストなのかという点が大きな判断材料となります。

●輸送リードタイムとは
輸送リードタイムは、商品が出発地点から目的地に到着するまでの時間を指します。これには、発注から配送完了までの全ての時間が含まれます。

●輸送コストとは
輸送コストは、商品の輸送にかかる費用を指します。これには、運賃、保険料、税金、倉庫保管料などが含まれます。

●リードタイムとコストの関係
航空便や臨時のチャーター運送等を用いて輸送リードタイムを短縮すると、輸送コストは高くなる傾向にあり、反対に海上輸送や混載便・ルート便等は輸送コストが下がりますが、輸送リードタイムは長くなる傾向にあります。

企業にとっては顧客の需要や運ぶ製品の価格、在庫数の状況等を考慮し、リードタイムとコストの優先やバランスを考えて最適な輸送モードを選択する必要があります。
同じ製品であっても、状況に応じた輸送モードの選択ができることが望ましいでしょう。

JBLではお客様に最適な輸送モードを選択していただけるよう、経験豊富なスタッフがサポートいたします。今の輸送モードのままで大丈夫かな?などお悩みがございましたらお気軽にお問合せよりご相談ください。