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ASTM D4169-23 試験規格改定について
- 包装
ASTM D4169-23が発行されました。主な変更点につきましてご紹介いたします。
[ 主な変更点 ]
■ 変更点 ①
ASTM D4169において従来より圧縮試験は下記の2項目あり、圧縮荷重値を決定するための計算式があります。
● Schedule B Warehouse Stacking / 倉庫段積み
● Schedule C Vehicle Stacking / 車両段積み
流通過程において混載を想定した貨物積み上げとなる場合は、下記の計算式を適用し
圧縮荷重値を算出のうえ圧縮試験を実施する流れとなりますが、
従来(旧版)は、この輸送密度係数が未知の場合「 160 kg/m^3 」の適用を推奨しておりましたが、
2023年度版では、「 192.2 kg/m^3 」を推奨する内容へ変更いたしました。
L(圧縮荷重値(N))= Mf×J×(l × w × H)/K×(H-h)/h×F
Mf=輸送密度係数
J=9.8
l=包装貨物の長さ(m)
w=包装貨物の幅(m)
h=包装貨物の高さ(m)
H=流通過程において想定される最大段積み高さ(m)
F=負荷係数
当社においても、圧縮荷重値を計算する際は特にご要望が無い限り、「 Mf (輸送密度係数) = 192.2 kg/m^3 」を
適用することといたします。
■ 変更点 ②
「Small and lightweight package」が定義されました。(3.2.7参照)
圧縮荷重計算において「流通過程において想定される最大段積み高さ(H)」が、未知の場合「2.7」を代入いたしますが、
Small and lightweight package(包装貨物質量:4.53 kg以下 尚且つ、容積:0.056 m^3の貨物)に該当する場合は、
未知の場合「1.4」に低減されます。
※段積み高さが既知の場合は、従来通りその高さを代入いたします。
※ASTM D4169-23e1が発行され、11.4項から「NOTE 3」が削除されました。
ご不明な点等ありましたら、試験担当者へお問い合わせください。