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物流豆知識 ダンボール箱の形式について

  • 物流

物流において欠くことのできない資材であるダンボール。近年では小口配送の増加や配送手段の多様化によりさまざまな大きさのダンボール箱を見かけるようになりました。運送・配送費は基本的に貨物のサイズや重さに比例してしますので、運送・配送費の削減においてダンボール箱の形状を製品に合ったものにすることは重要になってきます。

ダンボール箱には決まった形式がいくつかあるのをご存じでしょうか。今回はダンボール箱の代表的な形式についてご紹介いたします。

ダンボール箱の形式

【A式】

最も一般的でミカン箱と呼ばれています。
シンプルな形状のため、さまざまな寸法に対応可能でかつ抜き型も不要なため最も低コストな形式です。

フラップ(フタ)は短い方を先に折り曲げて次に長い方を折り曲げます。
底面と天面のテープ貼りが必要です。





【A式ワンタッチ】

天面はフラップ(フタ)、底面をワンタッチ仕様にしたもの。
箱を組めば底面が自動的に構成され、底面のテープ貼りも不要なため、作業効率が改善できます。
しかし、抜き型が必要で通常のA式よりも工程が増えるため製造コストがかかり、抜き型代も必要です。

また、たたんだ状態は底面のフラップが内側に入っており、同サイズの通常のA式よりも面積が小さくなるため、保管において省スペースになります。




【B式ワンタッチ】

A式ワンタッチの天面を全面を覆うフタにしたもの。
組み立て、フタ閉めがスピーディーにできます。
ワンタッチ仕様のため、コストは上がります。

底面もフタにしたものはキャラメル式と呼ばれます。(キャラメルの箱に類似しているため)
しかし、フタ式のため重量物には向いていません。
重量によっては底面のテープ貼りが必要です。




【N式】

厚みの無いもの(高さの低いもの)に使われます。
ワンピースの継ぎしろ無しで作成できます。
抜き型が必要になる場合もあります。

組み立て作業の手間がかかりますが、前面フタを横に差し込むためテープ貼りが不要です。(テープ貼りの作業、テープ代が節約できます)

側面や前面が折り返しになっているため、他の様式よりも強度が保てます。(折り返し無しもございます)

某外資系通販でこの簡易版が使われています。

物流費削減のためにも梱包資材の見直しを

次回のブログではダンボールの材質についてご紹介する予定です。

物流費削減のために運送費について見直しをされることは多いかと思いますが、あわせて製品に適したダンボールや梱包材を使用しているか見直してみてはいかがでしょうか。

JBLでは輸配送サービスなどにおいて、配送により適した資材や、廃材が少なくなる梱包についてのご提案が可能です。資材や梱包についてのお悩みなどがございましたらぜひご相談ください。