ブログBlog

コロナウィルス拡大の国際貨物への影響

  • 物流

コロナにより旅客便が激減、航空貨物にも大きな影響

新型コロナウィルスの拡大により旅客便の運行が激減していることはみなさんご存じかと思います。よほどの理由がない限り国を超える旅行には行きづらい状況が続いています。空港の閑散とした様子や、飛べない旅客機が空港に何機も並んでいる様子をテレビや写真でご覧になったことがあるのではないでしょうか。

こういった旅客便の減少は、航空便を利用する貨物にも大きな影響を及ぼしました。旅客便には客席の床下部に貨物を搭載するスペースがあります。便数の減少により、この旅客便の貨物スペースが大幅に減ってしまいました。このため航空貨物では慢性的なスペース不足となりブッキングが取りづらい状況が続いています。またこのスペース不足に伴い航空貨物の運賃は上昇しています。

海上貨物では深刻なコンテナ不足

それでは海上輸送の状況はどうでしょうか。海上貨物についてもスペース不足と運賃の上昇が続いている状況です。その大きな要因となっているのは「コンテナの不足」です。今海上貨物についてはアジア諸国を中心に「コンテナの不足」が大きな問題になっています。
「コンテナの不足」の原因はいくつかあるようですが、中国から北米に輸出された際のコンテナがなかなか回収されず米国に滞留しているといった状況が見られるようです。原因として考えられるのは、コロナウィルスの影響で人手不足により荷役に遅れがあり、回収が遅れるといったこともあるようです。

海上貨物に使用されるコンテナ。不足解消がいつ頃になるのか不透明な状況である。

減便の直接的な影響がある航空貨物のみならず、海上貨物においても、コロナウィルスの拡大がこのような形で影響を及ぼしていることは、今後の動向にも注意が必要でしょう。

【コロナウィルス拡大の輸出入貨物への主な影響】
●航空貨物
 旅客便の減少によりスペースの不足、運賃の高騰
●海上貨物
 深刻なコンテナ不足、運賃の高騰

航空、海上貨物ともにスペース不足や運賃の高騰が続いていますので、特に大きな貨物を輸出するご予定がある場合は早めにご準備されることをおすすめします。

JBLでは輸出入代行サービスを行っておりますので、ご相談などございましたらお気軽にご連絡ください。